洒落と風刺と……         ヤルデア研究所 伊東義高


(1) 「洒落」とは   ・原義は「気の利いたさま」「粋なこと」 ・転義は「気の利いた言葉」「同音の言葉による地口・語呂合わせ」 ・「地口」とは同音・類音の別語を当てて違った意味を表す語り口   例:「着たきり雀」←(舌切り雀)、「空き地に塀が出来た」「へえ…」    :「年の若いのに白髪が見える」←(沖の暗いのに白帆が見える) ・A音A義のA語にA〜A’音B義のB語を掛け、A〜B義のB後を作る (2) 「風刺」とは ・「遠まわしに欠陥や罪悪を批判すること」「それとなくそしること」   例:勘違い解釈を振り回す社長を評して「裸の王様」だと褒める。 ・類語の「パロディー」は周知の事象や作品をもじり風諭すること。 (原義は「ヘタな模倣」。真似そこないの面白さから生れた「もじり」) (「もじり」は「ねじり(捻り)」の意味で、意図的な変形である) ・風刺は「A=b」という直接表現を避け、bであるBを使い「A=B」 ・もじりは周知の「aであるA」を「a’であるA」と言い替えること。 ・類語の比喩は外観が類似しているAの本質をBに援用・表現すること。 (3) 「創造」とは ・定義はいろいろあるが「異質結合による新事物の産出」が一般的。 ・特性aのAと特性bのBの結合から特性aまたは特性abのBを産出。 ・創造とは難しくない。駄洒落・風刺の才能があれば誰でもできる。 ・何かを創造したかったら「なぞらえ発想」「もじり発想」を試みる。 ・元と出来上がりが「大同小異」「小同大異」でなく「中同中異」がよい。 (4) 「川柳」とは ・江戸時代前句付けから独立した短詩、俳句のような制約がない口語体。    例:「蒸気船 たった四杯で 夜も眠れず」←常喜撰(煎茶の銘柄) ・何かを踏まえた「なぞらえ表現」が多い。素養がないと分らない。 ・「川柳」は「潜溜」で、そこに潜むものに寓意されたウイットである。

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